認知症の種類と進行:母の晩ご飯の時間の謎

「同じ時間に晩ご飯を食べる」-認知_兆し#1-

 母ぴろこは、4-5年前に脊髄小脳変性症を発症していますが、この病気は言葉が出にくいと言う事がきっかけで発覚しました。

 難病ではありますが、晩年の発症で進行も遅い為、終息に向けて付き合っていくだけです。

 ただ80にもなってきているので、今から考えるとこの頃から少しずつ認知機能も衰えてきていたと思います。

 

最初に、あれ??と思ったのは、「晩ご飯の時間」でした。

 

 うちは小さな自営業を両親でやっていて、当時父一郎が店を閉めるのが18時過ぎ。

 私は仕事を定時で退社すると、実家に着くのが18時過ぎ。

 

 私は通勤途中に実家があるので、平日2-3回晩ご飯を実家で両親と食べています。

いつの頃からか、母ぴろこだけが、先にご飯を済ませているようになり、

 

私:あれ?お父ちゃん待たずに先食べたの?


母ぴろこ:薬の時間があるから


私:ふーーーーーん。そうなんや。


 最初はあまりに気していませんでしたが、実家に晩ご飯をいただきに行く度に先に母ぴろこが先にご飯を済ませる事が度重なるので


私:お父ちゃんの仕事終わるの待ってて一緒に食べたら?

 

母ぴろこ:シーーーン。(スルー)


 別に、両親は仲が悪い訳でもないし、自営業なので確かに

「”手が空いた者からご飯を食べる” に疑問なし」

と言われたら、そりゃそうだけど。。

 

ちょっと。。変なの・・??

 

前頭葉系やな」

 私の習い事の先生は、元看護師で、現在も「認知症の家族のケア、相談員」として病院の勤めている。

 先生には、家族の事、私自身の事もよく話していたので、事情をよく理解してもらっている上で、こう言われました。


先生:お母さん、前頭葉系やな。(前頭葉が萎縮して行く認知症初期症状)

 

 臨床データをとって、お医者さんに診断されたわけでもないのですが、とても信用している先生だし、専門分野で働かれている方なので


そうなんか。。認知症になってきているのかな・・・と漠然と不安に思いました。

 

前頭葉系”とは

 習い事の先生に、「前頭葉系」と言われて、何なんだと思い調べた所、認知症には大きく4つのタイプに大別され、それぞれに症状が微妙に違うことを知りました。


 彼女の見立てだと、決まった時間に晩御飯を食べる母ぴろこは「融通が利かず、ルーティンを好む傾向が高い生活」をしているという判断で「前頭葉系」。

 

 確かに、ダンボールのゴミが出ると、ご飯時の時間であっても、夕方であっても、自転車で近所にある廃品回収するコンテナボックスに捨てに行こうとするので、

 

『今、行かんとあかんの??』と、確かにずっと疑問でした・・。

 

認知症の代表的な4タイプと特徴

私は学術的に専門の勉強をしたわけではないので、見聞きして知ったことをまとめて簡単に書くと、代表的な特徴は下記のようです。

 

  1. アルツハイマー 60%
    初期の内から記憶障害や見当識障害などの症状が現れ、10年以上かけてゆっくり進行。徐々に着替えや日常動作が困難になっていく。

  2. 脳血管性型認知症 20%
    まだら認知 記憶障害 言語障害
    抑うつ、怒りっぽくなる 性格面の変化がある。

  3. レビー小体型認知症 10%
    幻覚や妄想が見える

  4. 前頭側頭型認知症 1~5%
    自発性が無くなる。
    融通が利かなくなる。
    怒りっぽくなる。

www.gov-online.go.jp

 

でも、まー、えっか。怪我せず帰ってきてた訳だし。な、ぴろこ ♪

 

うちの家族構成・登場人物

父 一郎:盆栽・金魚を愛する超マイペース。

母 ぴろ子:猪突猛進 なんでも力ずくでやり遂げます!

姉 はな子:おっとりと見せて、冷静なかしこ。 実家から2時間の隣県在住

私 せつ子:しっかりと見せて、詰めの甘い繊細さん。実家の近くに在住。

習い事の先生:元看護師で、現在も「認知症の家族のケア、相談員」として病院勤務