老人あるあるでしょうが、老人になると飲むお薬の量が増えてしまいます。
そこで、利用したいのがお薬の一包化です。
母ぴろこは、晩年色んな病期になるまでは、全く病院通いをしない元気な人でした。
一時期は、RS3PE症候群(リュウマチ系)と脊髄小脳変性症、かかりつけの内科とそれぞれ別の病院のため、3箇所から別々に薬をもらう事になり、それなりに飲んでいたと思います。(と信じてた)
ある時、訪問看護師さんだったか言語療法士さん経由だったかに、「お薬がちゃんと飲めていない様子」と聞き、様子を確認しました。
当時は、それぞれの薬を自分で、朝はこれ、昼はこれ無しという様に自分で処方通り組み合わせて飲んでました。
毎回同じ数だけ飲むならまだしも、これは毎食後、これは朝晩、これは夜だけ、となっているので、とても難しい。間違えて、当たり前な複雑さです。
倹約家で真面目な人ほど、お薬管理が難しくなる
なぜ、お薬を飲み間違えたり、残数の数が合わなくなるのか、注意深く確認したところ・・・
飲み忘れた日が重なると、それぞれのお薬がそれぞれバラバラの数量残ります。
そうなると、倹約家で真面目な人ほど、前の残りから消費したがるのですよね。
気持ちはわかりますが、また新しく2か月分お薬をどっさりもらうので、それぞれ分からなくなり、飲み間違ったりでカオス状態になります。。
お薬一包化までの道のり
お薬管理カレンダー
お薬の飲み忘れ、飲み間違いが増えてきたところで、母ぴろこにお薬の一包化を進めてみましたが、当然NO!
「自分でできる!!」と激怒です。
当時は、お薬は自分で取り込み、こちらで調整する事も出来ませんでした。
どうしようか、悩んでていた所、訪問看護師さんから「お薬管理カレンダー」を持ってきてくださり、曜日ごとに朝昼晩のポケットがあり、そこに薬を事前にセットしておく事に。
最初はそのセットも自分でする!と聞かなかったのですが、あまりに間違えるので、父一郎が「ワシがしたる!」と言い出し、父一郎の仕事になりました。
特別な薬は処方箋に特記すべし
当時は3つの病院の薬をセットすることになっていて、しかもRS3PE症候群(リュウマチ系)の薬は、「症状が出てなかったら飲まなくていいよ。減らす方向で行きましょうね」とお医者さんに言われるものだから、
母ぴろこはその言いつけをちゃんと守って、症状が出てないので飲む量を減らしていました。
母ぴろ子は生真面目なので、毎回同じ量を飲まないといけないと思っている為、2日に1回1錠飲んだら?という父一郎の提案には納得せず
5mmほどの1錠を、手先がおぼつかないのに包丁で切ろうとしたり・・・
なんとか包丁で切ったら(砕いたら)、どっか飛んで行ってしまったり・・・
タ、タイヘン・・・。
このRS3PE症候群(リュウマチ系)の先生から「飲む量を減らしていきましょう」と言われたのは、私も通院に同伴していたので一緒に聞いていたのですが、処方箋には『夜食後に1錠』と書かれている為、薬の管理を行ってくれる看護師さんからは当然指摘を受け、「薬局にも確認したが処方箋に書かれていない。勘違いしている・間違ってる」言われ、私も気分を害しました。「ちゃんと私も聞きました!」と何度も訴えても却下されました。
お薬の関する特記事項は、処方箋に明記してもらわないとトラブルの元になるので、気を付けてなければなりません。
(その後は、症状が小康状態になっている為、通院を一旦中断することになり、お薬減らす問題は解消しました)
そんなこんながあり、訪問看護師さんからもお薬の一包化を両親にすすめてもらい、再度、脊髄小脳変性症のお薬をもらう際に晴れてお薬を一包化してもらうことができました。
少しだけ割高にはなるものの、色んな手間や間違いを起こすことを思うと、お薬は一包化がおススメです。
(違う病院のお薬も、お薬をもらうタイミングが同じ場合は、同じ処方箋薬局で依頼すると合わせて一包化することも可能だそうです)
古い薬から飲んでなくしていきたい気持ちわかるし、しゃーないよな、ぴろこ。
でも、小さい薬を包丁で切るのはやめてよ、頼むで! な!ぴろこ
うちの家族構成・登場人物
父 一郎:盆栽・金魚を愛する超マイペース。
母 ぴろ子:猪突猛進 なんでも力ずくでやり遂げます!
姉 はな子:おっとりと見せて、冷静なかしこ。 実家から2時間の隣県在住
私 せつ子:しっかりと見せて、詰めの甘い繊細さん。実家の近くに在住。